直列6気筒ヘッドシリンダ
詳細説明
こちらの製品は、自動車のエンジンを構成する直列6気筒ヘッドシリンダです。
全長が長いためワーク取り付け時の誤差や機械加工誤差が、比較的出やすいワーク形状です。例えばワークを縦加工する場合、取り付け時に垂直でない場合にY軸が斜めに走ることになり穴位置ズレとなりやすくなります。他方、ワークを寝かせて加工する場合も、B軸反転精度誤差により長手方向両端の端面位置(厚み)が大きく変動することになります。
さらに、温度等の影響により治具に取り付けできなくなるほど伸び縮みが発生するためロケートピンの片側を丸ではなく菱形にするなど、工夫を施しています。
加工だけでなく、温間圧入といったバルブシート組付け工程においてもワークに歪みが発生しノックピッチをはじめとする各寸法が変動するため、組前工程ではその変動を織り込んだ精度管理が必要になります。組付け後、フライス盤でワークの取付面を面削加工して歪み取りを行いました。
また、燃焼室容積量を測定し指定量確保のため加工寸法を調整しております。
